出産を経て、体型が元に戻らないことに悩むママは多いのではないでしょうか。特に、産後は体調や生活のリズムが大きく変わるため、体型を戻すための時間が取れないことがよくあります。しかし、産後の体型戻しには、適切なエクササイズが不可欠です。
そんな中で、ピラティスが産後の体型戻しにとても効果的なエクササイズ方法として注目されています。ピラティスは、体幹を強化し、姿勢を改善することで、産後の体型を引き締める助けになります。本記事では、産後の体型戻しにピラティスがどのように役立つのか、ママが取り入れやすい引き締め習慣についてご紹介します。
目次
- 産後の体型変化とは?
- ピラティスが産後に効果的な理由
- 産後ママにおすすめのピラティスエクササイズ
- 産後の体型戻しのためのピラティス習慣
- まとめ
1. 産後の体型変化とは?
出産後、ママの体はさまざまな変化を経験します。これらの変化は、妊娠・出産に伴うホルモンバランスや、体重の増加、筋肉の緩みなどが影響しており、元の体型に戻すには時間と努力が必要です。産後に見られる体型変化には以下のようなものがあります。
1. 体重の増加
妊娠中に増えた体重は、出産後もなかなか落ちにくいことがあります。特に、お腹周りの脂肪が残りがちです。
2. 骨盤の歪み
出産時に骨盤が広がり、その後に元の位置に戻る過程で歪みが生じることがあります。この歪みが、体型に影響を与える原因となることがあります。
3. 腹筋の緩み
妊娠中にお腹が大きくなるため、腹筋が伸びて弱くなります。この腹筋の緩みが、産後の体型を戻すのを難しくする要因の一つです。
4. 姿勢の崩れ
授乳や赤ちゃんのお世話をしているうちに、姿勢が悪くなることが多くなります。これが体の歪みや筋肉の緊張を引き起こし、体型に影響を与えます。
産後の体型戻しは、これらの変化に対して効果的にアプローチすることが求められます。そのために、ピラティスが非常に役立つのです。

2. ピラティスが産後に効果的な理由
1. 体幹の強化
ピラティスは体幹(コア)を強化することを重視したエクササイズです。産後は、特に腹筋や背筋、骨盤周りの筋肉が弱くなりがちですが、ピラティスはこれらの筋肉をしっかりと鍛えることができます。体幹を強化することで、姿勢が改善され、腹部周りの引き締め効果が期待できます。
2. 姿勢の改善
ピラティスでは、常に体の位置を正しく保つことが求められます。これにより、日常生活での姿勢が改善され、産後に起こりやすい猫背や骨盤の歪みを矯正することができます。良い姿勢を保つことは、見た目の印象を大きく変え、体型を引き締めることにも繋がります。
3. 柔軟性の向上
産後の体は、筋肉や関節が固くなりがちです。ピラティスでは柔軟性を高めるストレッチを取り入れながら筋力を鍛えることができるため、体の可動域が広がり、スムーズに動けるようになります。これにより、日常的な動きが楽になり、体型の維持もしやすくなります。
4. 骨盤の引き締め
産後は骨盤底筋群が緩みがちですが、ピラティスはこの筋肉を鍛えるために効果的です。骨盤底筋群を強化することで、骨盤を引き締め、内臓が正しい位置に保たれるため、体型を整えることができます。
5. リラックス効果
育児や家事で忙しい毎日を送る中で、ストレスや疲れが溜まりがちです。ピラティスは呼吸法を重視しており、リラックス効果が高いです。深い呼吸とともに体を動かすことで、精神的にもリフレッシュでき、ストレスが軽減されます。
3. 産後ママにおすすめのピラティスエクササイズ
産後の体型戻しを目指すピラティスエクササイズは、無理なくできるものから始めることが大切です。以下に、産後ママ向けのおすすめエクササイズをいくつかご紹介します。
1. 骨盤底筋群を鍛えるエクササイズ
- 仰向けに寝転び、膝を立てて足を肩幅に開きます。
- お尻をゆっくりと持ち上げ、肩から膝までが一直線になるようにします。
- この姿勢で数秒キープし、ゆっくりとお尻を下ろします。
- 10回程度繰り返します。
このエクササイズは、骨盤底筋群を強化するのに効果的です。
2. 腹筋の引き締めエクササイズ
- 仰向けに寝転び、両膝を立てて足を床につけます。
- 両手を頭の後ろに組み、腹筋を使って上半身をゆっくりと起こします。
- 腹筋を意識しながら、上半身を上げ、数秒キープします。
- ゆっくりと元の位置に戻します。
腹筋を鍛えることで、産後に緩んだ腹部を引き締めることができます。
3. 背中と肩のストレッチ
- 座った状態で両手を前に伸ばし、手のひらを向かい合わせます。
- ゆっくりと腕を開きながら、肩甲骨を寄せるようにします。
- 背中をしっかりと伸ばし、数秒間キープします。
産後は肩こりや背中の痛みを感じやすくなります。このエクササイズは、肩周りをリラックスさせ、姿勢改善にもつながります。
4. お腹の引き締めエクササイズ(腹筋ローリング)
- 座って膝を立て、足を床に置きます。
- 両手を膝に置き、腹筋を意識しながら、ゆっくりと背中を丸めて後ろに転がります。
- その後、腹筋を使ってゆっくり元に戻します。
このエクササイズは、腹筋を強化し、お腹周りを引き締める効果があります。
4. 産後の体型戻しのためのピラティス習慣
産後の体型戻しには、継続的にピラティスを取り入れることが重要です。以下の習慣を取り入れて、無理なくピラティスを生活の一部にしましょう。
1. 無理なく継続する
最初は無理せず、週に1回から始めてみましょう。徐々に回数を増やし、1日15分程度の短時間でも毎日続けることが大切です。
2. オンラインレッスンを活用する
育児に忙しい中でスタジオに通うのは大変ですが、オンラインレッスンを利用すれば、自宅で好きな時間にピラティスができます。短時間でできるレッスンを選び、隙間時間に取り入れましょう。
3. 育児と両立する
赤ちゃんが寝ている時間や、お昼寝の時間を利用してピラティスを行うと、育児とエクササイズをうまく両立できます。赤ちゃんと一緒に行えるピラティスエクササイズもあるので、ママ友と一緒に参加するのもオススメです。

5. まとめ
産後の体型戻しには、ピラティスが非常に効果的なエクササイズ方法です。ピラティスは、体幹を強化し、柔軟性を高め、姿勢を改善することで、産後に気になるお腹周りや骨盤周りの引き締めに役立ちます。無理なく続けられる方法を見つけて、ママ自身の健康と美しさを取り戻しましょう。ピラティスを生活の一部に取り入れることで、産後の体型戻しが楽しく、継続的にできる習慣となります。
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