冷え性は、特に30代・40代の女性にとって深刻な悩みの一つです。
冷えを感じることは、単に体温が低くなるだけではなく、血流が滞っているサインでもあります。
血行不良が続くと、体調不良を引き起こす原因にもなり、日常生活の質が低下してしまうこともあります。
しかし、冷え性を改善するために特別な器具や高価な治療法は必要ありません。
簡単に始められる方法で冷え性を改善し、温かく元気な体を手に入れることができるのです。

そこで、今回は「ピラティス」を使った冷え性改善法をご紹介します。
ピラティスは、血流を促進し、冷え性を改善するために非常に効果的な運動法です。
ピラティスの特徴は、筋肉を意識的に動かすことにより、全身の血液循環を改善し、体温調整をサポートする点にあります。
この記事では、ピラティスを日常に取り入れる方法や、血流改善に役立つエクササイズを詳しく解説しますので、冷え性改善を目指して取り組んでみましょう。
ピラティスで冷え性を改善する理由
冷え性の原因は様々ですが、主に血行不良や自律神経の乱れが影響しています。ピラティスは、そのどちらにもアプローチできる運動法です。ピラティスがどのように血行を促進し、冷え性改善に繋がるのか、その理由をいくつかの観点から見ていきましょう。
1. 血流を促進する全身の筋肉トレーニング
ピラティスは、体幹や下半身の筋肉を意識的に使いながら行うため、血流を効率的に促進することができます。特に下半身や腹部を使うエクササイズは、全身の血液循環を活性化し、冷え性を改善する効果があります。ピラティスの動きでは、筋肉を大きく伸縮させることで、筋肉が収縮するたびに血液が押し流され、血行が促進されます。これにより、末端の冷えや体の冷たさが和らぎ、温かい体を作ることができるのです。
2. 姿勢改善と体温調節
ピラティスでは、正しい姿勢を意識して体を動かすことが求められます。長時間のデスクワークやスマホの使用で、姿勢が崩れてしまうことが多い現代人。しかし、姿勢が悪いと血流が滞り、冷えやすくなります。ピラティスを行うことで、正しい姿勢を保ち、血液の流れをスムーズにすることができます。これにより、体温調節がしやすくなり、冷え性を改善する効果が期待できます。

ピラティスを使った冷え性改善エクササイズ
ピラティスは非常に柔軟性の高いエクササイズであり、冷え性改善に効果的な動きも多くあります。ここでは、冷え性改善を意識したピラティスのエクササイズをいくつかご紹介します。
1. リフォーマーでの「レッグプレス」
リフォーマーを使った「レッグプレス」は、下半身を使ったエクササイズで、特に血行促進に効果的です。股関節や膝の動きが大きいため、血液が下半身全体を駆け巡り、冷えが改善されやすくなります。
やり方:
- 仰向けに寝転び、両足を肩幅に開いてフットバーに置きます。
- 息を吸いながら膝を曲げ、フットバーに押し当てます。
- 息を吐きながら足を押し出し、膝を伸ばして股関節を完全に伸ばします。
- ゆっくり元の位置に戻ります。
ポイント:
- お尻と太ももの筋肉を意識し、動作を行いましょう。
- 動きの中で血流が促進され、冷え性改善に役立ちます。
2. スイスボールでの「スクワット」
スイスボールを使って行うスクワットは、下半身とお尻を意識的に鍛えるエクササイズです。冷え性改善のために、特に太ももやお尻の筋肉を意識的に使いましょう。
やり方:
- スイスボールを背中に置き、足を肩幅に広げます。
- ゆっくりと膝を曲げてスクワットし、お尻を引き締めながら下ろします。
- 膝が90度になるまで下げ、元の位置に戻ります。
ポイント:
- スクワット中にお尻の筋肉を意識し、筋肉が引き締まる感覚を意識しましょう。
- 股関節と膝の動きで血液が下半身に流れる感覚を感じることが大切です。
3. キャットカウポーズで柔軟性を高める
ピラティスマシンでのキャットカウポーズは、背骨の柔軟性を高めながらお尻の筋肉を使うことができるエクササイズです。これにより、血流を促進し、冷え性改善をサポートします。
やり方:
- リフォーマーの台に四つん這いになり、手と膝を置きます。
- 息を吸いながら背骨を反らせて胸を前に突き出し(キャウポーズ)、息を吐きながら背中を丸めてお尻を引き上げます(キャットポーズ)。
- この動作を繰り返します。
ポイント:
- お尻を引き上げるときに、しっかりと臀部を意識し筋肉を使いましょう。
- 背骨の柔軟性を高めることも冷え性改善には効果的です。
効果的に冷え性を改善するためのピラティス習慣
冷え性改善を目指すには、ピラティスを習慣として取り入れることが大切です。毎日少しずつでも運動を続けることで、血流が促進され、体温が安定しやすくなります。以下のポイントを参考に、ピラティスを生活に取り入れてみましょう。
1. 毎日の少しの時間を活用
ピラティスは、1日10分~20分程度からでも効果を感じられます。日常生活の中で少しの時間を見つけてピラティスを行い、毎日続けることが重要です。冷え性が気になる時は、朝起きた後や寝る前に行うと良いでしょう。
2. 定期的なエクササイズ
冷え性改善には、継続的な運動が不可欠です。週に2~3回のペースでピラティスを行うことで、血流が定期的に促進され、冷え性が改善されていきます。
3. 食事にも気をつける
運動と合わせて、食事にも注意を払いましょう。体温を上げるために温かい食べ物や、血行を良くする食材を摂ることが大切です。バランスの良い食事を心がけることで、ピラティスの効果を最大限に引き出すことができます。

まとめ
ピラティスを取り入れることで、血流を促進し、冷え性改善に役立てることができます。
ピラティスのエクササイズは、筋肉を意識的に使いながら全身の血行を改善し、体温調節をサポートするため、冷えを感じにくくなる効果があります。
無理なく続けられる運動として、ピラティスを日常に取り入れて、温かく元気な体を手に入れましょう。
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