はじめに
ピラティスは、体幹を鍛え、柔軟性を向上させ、姿勢を改善する効果的なエクササイズです。特に、マットピラティスは自宅でも簡単に行えるため、初心者にもぴったりです。しかし、効果的にピラティスを行うためには、基本的なポーズとそのポイントを正しく理解することが重要です。
今回は、初心者が押さえるべきマットピラティスの基本ポーズと、そのポイントを解説します。正しいフォームでエクササイズを行うことで、ケガの予防や効果的なトレーニングが実現できます。
早速チャレンジ!
1. ショルダーブリッジ(Shoulder Bridge)
目的: 腰、お尻、太もも裏を鍛え、骨盤の安定性を高める
ポイント:
- 仰向けに寝て、膝を90度に曲げ、足を肩幅に広げます。足の裏をしっかり床に押し付け、手は体の横に置きます。
- 息を吐きながら、お尻を持ち上げ、腰から膝まで一直線になるようにします。
- 腰を持ち上げる際、足の裏と肩甲骨で床を押す感覚を意識します。お尻や太ももの裏を使って、腰を持ち上げることを意識しましょう。
- お尻を持ち上げた位置で3秒ほどキープし、ゆっくりとお尻を床に戻します。
初心者の注意点: 腰を反らせすぎないように注意。腰ではなく、お尻や太ももの裏を意識して持ち上げるようにしましょう。
2. ローリングライクアボール(Rolling Like a Ball)
目的: 背骨の柔軟性を高め、バランス感覚を向上させる
ポイント:
- 座った状態で膝を胸に引き寄せ、両手で膝を抱えます。足を浮かせて、背中を丸めた状態にします。
- 息を吸いながら、体を前に倒し、背中を丸めながら転がります。
- 息を吐きながら、体を元の位置に戻し、バランスを保つようにします。
- この動きは小さな波のようにリズムよく行い、体の中央部分でコントロールを感じながら転がります。
初心者の注意点: 背中を丸めることに集中し、腰を痛めないようにしましょう。転がるときはゆっくりと動き、無理をせずに行いましょう。
3. プランク(Plank)
目的: 体幹、特に腹筋と背筋を強化する
ポイント:
- 手のひらを床につけて、肩の真下に手を置きます。足は腰幅に広げ、つま先で床を押して体をまっすぐに保ちます。
- お腹を引き締め、体全体を一直線に保つように意識します。背中が丸まらないように、胸を開くことが大切です。
- 姿勢をキープしながら、呼吸を忘れずに行います。
初心者の注意点: 腰が反りすぎないように注意しましょう。腹筋を使ってお腹を引き締め、腰に負担をかけないように気をつけましょう。膝をつけて行うことで負荷を軽減することもできます。
4. スワン(Swan)
目的: 背中、肩、胸を強化し、柔軟性を高める
ポイント:
- うつ伏せになり、両手を肩幅に広げて床に置きます。足は骨盤幅に広げて、足の甲を床にしっかりつけます。
- 息を吸いながら、両手を使って上半身を持ち上げ、胸を開くようにして背中を反らせます。
- 頭から足先まで一直線になるように意識し、首をリラックスさせて視線を床に保ちます。
- 息を吐きながら、上半身をゆっくりと元の位置に戻します。
初心者の注意点: 胸を開くことを意識し、背中を反らせすぎないようにしましょう。無理に上げすぎず、胸が広がる感覚を大切にしてください。
動画では初級の座った姿勢でのスワンをご紹介しております。
5. ハンドレッド(Hundred)
目的: 腹筋を強化し、全身の血行促進を促す
ポイント:
- 仰向けに寝て、膝を90度に曲げて足を持ち上げ、手は体の横に置きます。
- 息を吸いながら、腹筋を使って上体を起こし、腕を床と平行に保ちながら、手を小刻みに上下に動かします。
- このとき、腹筋に力を入れてお腹を引き締め、腰を床につけることを意識しましょう。
- 100回繰り返すことが目標ですが、最初はできる範囲で行いましょう。
初心者の注意点: 腰が浮かないように注意しましょう。無理に回数を増やさず、正しいフォームを保ちながら少しずつ回数を増やしていくことが大切です。
まとめ
マットピラティスは、自宅でも手軽にできるエクササイズとして、体幹を強化し、柔軟性を高め、姿勢を改善するために非常に効果的です。初心者にとって重要なのは、正しいフォームを保ちながら、無理なくエクササイズを行うことです。上記の基本ポーズを参考に、少しずつ体を慣らしていき、ピラティスの効果を実感していきましょう。
正しいフォームを意識しながら行うことで、マットピラティスの効果を最大限に引き出すことができます。ピラティスは継続的に行うことで、体が引き締まり、姿勢が改善され、より健康的な体を手に入れることができます。自分のペースで楽しみながら、日々の生活にピラティスを取り入れていきましょう!
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